
よく「伊那谷はどんなところですか」と聞かれる。「南アルプスと中央アルプスに挟まれた山の中」と答えると、「自然が豊かだから動物たちがたくさんいるの ネ」という返事が返ってくる。でも僕は「自然が豊かだから動物たちがたくさんいる」という言葉があまり好きではない。自然界なんて極めてしたたかで、どの ような環境でも必ず何かの生物は存在する。都会にゴキブリが見られるのも、ドブ川にボウフラがいるのも、これもまた自然界の一つの姿なのである。(あとが きより)
「毎日グラフ」に2年間にわたり連載された、宮崎学の「伊那谷通信」、「鷲と鷹」や「けもの道」のこぼれ話も満載。
<目次>
| 1 川を渡るけものたち ノウサギ 白いタヌキ ハクビシン イタチ ノラネコ コジュケイ 2 シジュウカラ 古木の巣箱 昼の抱卵 夜の抱卵 ヒナの成長 ニコチンバリアー ヒナの巣立ち 3 穴を考える アカゲラの巣 モモンガ ムササビ オオコノハズク アナの中 フクロウ クマ |
4 フクロウは語る 5 タヌキのひとりごと |
6 空の王者ワシタカ ノスリ 生態観察 ヒナの卵歯 予期せぬこと オオタカ 平地の鳥 自然界のバランス オオタカ発見法 ハチクマ ハイタカ クマタカ ドコサヘコサエンサン 人間不信 自然との共存 ハヤブサ 夫婦共同の狩 汚染された餌 都会への進出 イヌワシ |
7 里に続く「けもの道」 柿の木小屋 キツネ キツネのおもちゃ 体験と学習 郵便屋さんの近道 テンの糞 ネコの定着 アナグマ ヒメネズミ 光の波長 トウモロコシ犯 獣害 脅しのプログラム 共有の道 食うもの・食われるもの ヤマドリ 自然界のリズム |