野生動物が見つめるゴミ列島

 

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本書は自然界の報道写真家・宮崎学の半生を綴った自叙伝である。学業そっちのけで生きものに夢中になった少年時代、ドロップアウト、大病。苦難を乗り越え た青年がたどり着いた動物写真の道。独自のセンスと卓越した撮影技術で積み上げた作品が誕生するまでのプロセス。「死」「アニマル黙示録」までの代表作の 撮影エピソード。


  • 定価:1784円
  • 対象年齢:小学上級から
  • 19.2cm×12.2cm/189ページ
  • ISBN-13: 978-4811804545
  • 初版:1996年11月
  • 著作:宮崎学 写真・文
  • 出版社:太郎次郎社

<目次>

I 生きる戦略を自然界から学ぶ
勉強なんて大嫌い! 鳥たちに熱中した小学校時代
転機となった子リス“コロ”の死、鳥たちを空に放つ
カメラとの出会い、レンズは鷹の目の輝き
絶望の淵へ、河川工事で汚れた飲み水で腎臓病に
神秘の鳥・フクロウ、だれにも撮れない写真を撮ろう!
徹夜のフクロウ撮影で吐血二度、死んだつもりになって
知られざる自然界を探ろう、「フクロウ」から「けもの道」へ
絶望のときクマタカに魅せられて、ワシとタカ15年

II 「けもの道」から「鷲と鷹」へ
「けもの道」の発見、道は人間だけのものではない
発想を転換して、ロボットカメラで「けもの道」を撮る
日本のワシとタカ16種類、その全部を撮ろう
ハヤブサとの出会い、潮風にさらされた断崖絶壁の八時間
カンムリワシへの挑戦、沖縄・西表島へ
通説をくつがえす、カンムリワシの営巣を撮る
野生動物の一員として、自然界から学んだカメラ・アイ

III フクロウとカラスの子育て
フクロウの性別分業、オスは狩り、メスは育児
卵に話しかける親鳥、こたえる卵の中のヒナ
不気味な絶叫、母フクロウの子別れ・子フクロウの親別れ
自然界のサイン、巣の外に産みおとされる卵
自然界のバランス、餌を中心につながりあう
カラスの人間ウオッチング、カラスの巣づくりから見えてくる人間社会
すばらしい学習能力、親子カラスのゴミあさり学習会

IV 野生動物から見た人間のゴミ事情
東京に暮らす、ドブネズミとクマネズミ
タヌキを襲った異変、ガンと白毛のタヌキ
人間がつくりだした“害獣”、サルとニホンカモシカ
巨大産業となったペットブーム、「動物愛護センター」って?
自然界の“お掃除屋さん”がいても、新種の“菌”が異常繁殖
拡散していくゴミゴミ事情、自然界の変動に適応する野鳥たち
生命の汚染、ハヤブサの子育て9年間の失敗
絶滅するウリミバエ、動物たちは黙って生きている

V 動物たちの死、その循環
動物にとって“死”とはなにか? 使命感につき動かされて
動物の死体はどうなる? 死体から自然界に出されるサイン
季節によって出番がくる、死体処理係の生きものたち
死体は大地に還り、新たな生命にひき継がれて
覚醒する瞬間、ひとは大地に生かされ、大地に還る