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2005-11-30 Wed [ 環境・ゴミ・現代社会 ]
廃棄リンゴ
by gaku

山際に開拓されたリンゴ園の脇に、穴を掘ってリンゴが捨てられていた。
リンゴと共にナシも、ある。
全体の重さは1トン以上あるだろう、か。
キズつき商品にならない果物が、こうして毎年同じ場所に捨てられている。
ここを知ってからすでに3年になるが、相変わらず廃棄が繰り返されている。
人間にとっては、廃棄したリンゴは「ゴミ」。
周辺に棲む野生動物にとっては、「ご馳走」だ。
ハクビシン、タヌキ、キツネ、サル、ツキノワグマ…
彼らは、ここをゴミ捨て場とはみていない。
長野県伊那谷にて。
GX8
2005-11-29 Tue [ 環境・ゴミ・現代社会 ]
ツキノワグマの捕獲檻
by gaku

カニの絵が描かれた看板には、「サルに餌を与えないでください」と書かれている。
ここは中央アルプス山麓を切り開いたリンゴ園なので、奥は山。
本来棲んでいるサルやクマ、イノシシの庭先にリンゴ園をつくれば、野生動物が出てこないほうが不思議なのである。
機能してない電気柵やお仕置き放獣用のクマの檻を放置してあるし、この看板を見ただけでも、野生動物に対する真剣さが感じられないのはこのボクだけではないだろう。
ドラムカンのクマ捕獲檻は、人里に出現してきたクマを殺さず、学習させて、奥山へ放つことを目的としている。
こうした檻が3個、行政をこえて現在山中に放置されているところがある。
ツキノワグマが捕獲できないのか、それとも、捕獲したあと放置されているのか定かではないが、いずれも人目につくところに無造作に置かれている。
お仕置きされて再放獣されたツキノワグマは、人間にいじめられたいまわしい記憶も含めて放たれるから、人間に対する憎悪も同時に持ち合わせている。
すなわち「逆恨み」の気持ちもあるから、精神的には「手負い」なのである。
こうしたクマが、山菜取りとかハイカーを襲わないという確実な保証があるのだろうか。
中途半端な気持ちで再放獣するのなら、しないほうがいい。
確実にツキノワグマを射殺するか、それができないのなら何もしないほうがいいのである。
この写真の現場には関係者すべての「迷い」が、凝縮されている。
長野県伊那谷にて。
GX8
2005-11-28 Mon [ 哺乳類・野生動物 ]
ヌタ場
by gaku

数年前から、イノシシがドロ浴びをする「ヌタ場」をみつけてある。
ドロ浴びは、体にダニやヒルなどがつくと、それらを落とすために泥に浸るのだといわれている。
そんな写真をいつか撮影したいものだと、ひそかに考えているが、今年も多忙でそれができなかった。
できなかったというより、この季節になるともうチャンスがないからである。
気温が寒くなり、ダニもヒルも活動期ではなくなるから、イノシシもドロ浴びをする必要がないからだ。
早い話、イノシシはここに春まで来ないということである。
3頭分のイノシシの水鏡が、春までこうして森を映しつづけるのだろう。
長野県伊那谷にて。
GX8
2005-11-27 Sun [ 哺乳類・野生動物 ]
野猿の岩場
by gaku

中央アルプス山麓に「野猿の岩場」という地名がある。
この付近には昔からニホンザルがいたから、いつのまにかこのような地名が残ってしまったのだ。
たしかに、ここで野生のニホンザルに出会う確率は高く、ボクもかれこれ30年余見続けている。
これだけ見ていると、30年間で群れは確実に大きくなってきていることに気づく。
当初は40頭くらいだったものが、今日では120頭ほどに膨れ上がっているからだ。
それと、野生なのに人間を恐れずに横着になってきていることも確か。
時間と時代と人々の自然観によって、野生の世界にも確実な変化が起きていることが分かるから、継続観察の大切なことがよくわかる。
中央アルプス山麓にて。
E-1
2005-11-26 Sat [ 鳥類 ]
さらば糞
by gaku

繁殖シーズンの終わった野鳥の古い巣を見つけると、来年も同じ場所へつくってくれるかもしれないという期待を込めて、ボクは巣を取り除くことにしている。
巣箱にあったシジュウカラの巣も、こうして引き出したら、白い糞がみえた。
これは、まちがいなくヒナがここから巣立った証拠。
巣立つときに、ヒナたちは体を少しでも軽くして飛びたいからこうして糞をしていくからだ。
小鳥は、巣立てば二度と同じ巣へは戻らないから、「さらば」という意味で脱糞をしていくのである。
だから、これをボクは「さらば糞」と呼んでいる。
長野県伊那谷にて。
GX8








