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     宮崎 学 【野生は笑う】 (ヤマガラ捕獲物語)vol.5
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こんにちは、モモンガです。先月、掲示板で話題になっていた「野生動物を飼う」ことと
自然と人間との関わりについて・・・・いろいろ考えさせられる
意見をいただいたので、マガジンで再度掲載させていただきます。

┏━━●もくじ

┣◆更新のお知らせ「オオタカ3兄弟(その2)」
┣◆今月の掲示板より
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◆更新のお知らせ
『オオタカ三兄弟』(その2)10月26日更新
▽okawasemiさんから10月24日付けの書き込み
オオタカの記事、興味深く読ませていただきました。
オオタカは、良く開発行為反対運動のシンボルになりますが、
開発側は、自分たちに都合の良いデータしか出してこなかったり、
資料を隠すことがあります。私たちは、ヒステリックにならず、
事実をきちんと検証し人間も含めて生態系に与える影響、森の大切さを
訴えていかなければ…と感じました。(私たちが30年前のデータを
錦の御旗にしたのでは、開発側と同じことになってしまいます。)
▽タマゴタケさんから10月25日付けの書き込み
本当に野生の生き物のくらしって、良くも悪くも人間の活動にとても影響
されるのですね。あらためて人間というものの罪深さのようなものを感じます。
でも、それは人間のくらしもまた、自然環境と切り離すことが出来ないもの、
という証でもありますよね。人も動物も森もそれぞれが互いに影響を与え合って
様々な模様を織りなしてきた、その全体像を見るにはやはり、広角レンズだけ
ではなく、時間的な望遠レンズ(?)も必要なんだと思いました。ともかく、
これまではどうであれ、この先の時代、できるならば少しでも美しく調和の
とれた模様を織っていきたいものです。
そのためにはまだまだ勉強しなくっちゃ!・・・と思いました。
okawasemiさん、タマゴタケさんさん、ありがとうございました。
今回はオオタカとは対照的に激減の危機に瀕している「ハイタカ」そして
マイペースで増え続けている「ツミ」。3兄弟を見比べながら、
日本の山林全体についての見方も考えさせられます。
10月26日に更新しましたが、まだ読んでられない方はぜひ来てください。
                          モモンガ
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◆掲示板より抜粋(一部抜粋にさせていただきました、ご了承ください)
■『ペットマニア』 投稿者:姉御@西神戸 投稿日:10月21日
皆さんこんばんは。
私はバーダーなのですが、ずっと頭の片隅に引っかかっていることがあるのです。
それはペットショップに売られている鳥たちのことです。
国内で密漁(カスミ網や落とし籠などによる)された鳥を海外から輸入したと
偽って「輸入証明書」なるモノを付けて売られているひどいケースがあります。
この証明書も、何らかの行政機関の発行したものではなく、いうなれば鳥屋の
組合が自分たちで勝手に作った証明書を発行しているにすぎないのです。
こんなことが今の日本では許されているのです。
あるショップでは、外国産の猛禽類に証明書を付けて売られていましたが、
お店の人によると、「何ら法律に触れることはない」とのこと。今の法律では、
これを取り締まることができないのですが、自然の中で本能の赴くまま自由に
生きていた、いや生きていけるはずだった彼らを捕獲して、飼おうとするマニアが
いる限り、海外で色々な動物、鳥類、爬虫類、昆虫などが捕獲され続けるのです。
その際、犠牲となり命を落とす仲間や、運搬中や、日本にきてからも管理が悪く
死ぬ動物もいることをマニアの人は全く考えない。思い描きもしない。自分の
収集欲だけ満たして、いらなくなったら、公園に捨てたり(ピラニアの事件!)
と、生態系のことも全く気にもしていない。
何とか法的にも改正できないものか、と憤慨しています。
TVでも、マニアをあおるかのように、○○虫がいくらとか、この犬はもう
流行遅れとか、平気でやっていますね。はやらなくなって殺されたハスキー犬
・・・私は、ペットマニアは動物を虐待していると思うのです。
これは、国際的にも恥じるべきことです。
皆さんはどう思われますか?
■『ヤマガラ捕獲』 投稿者:gaku 投稿日:10月23日
あれは、ボクが小学校6年生のときだった。
学校へでかける早朝、わずか30分勝負でヤマガラを捕まえるのだ。
ちょうどいまごろの季節になると、ヤマガラは越冬用の食糧に「エゴの実」を蓄える。
だから、早朝からエゴノキの元へやってきて、実を拾い、山中へ隠しにいく。
そんなインターバルが、毎朝繰り返される。
いい実のなるエゴノキには、4−5羽ものヤマガラが集まってきていた。
そこへ、昨年のうちから拾っておいた「エゴの実」をいれた「落とし籠」
を仕掛ける。「落とし籠」とは、竹ひごで手づくりした25センチ×35センチ
×18センチほどの芸術品ともいえる籠だ。天井部分の半分が開いていて、
そこから籠の中にある「エゴの実」を求めて、ヤマガラが飛び込んでくる。
エゴの実の先には必ずヤマガラが止まるようになっていて、そこに止まると
ヤマガラの体重でクルリンと止まり棒が回転する。すると、天井の蓋がパタンと
落ちてきて、ヤマガラが生け捕りとなる。
まさに、ヤマガラの習性を熟知して精巧につくられた籠。それをどこに仕掛ければ
よいかといった判断は、ボクがしなければならない。
こうして、学校へでかけるほんの数十分のあいだに、野生のヤマガラを
捕まえるのである。予測して狙いどおりにヤマガラが捕獲できたときは、
思わず「ヤッター」といった喜びが全身をはしる。登校への時間を考えながら、
捕まえたヤマガラがその日一日元気でいられるように、餌と水だけをまず確保して、
野良猫やモズにやられないように自宅に置き、学校へ走る。学校までの走りの中で、
その日の成功はなんだったのかを反芻している。そして、次なる作戦を考えながら、
自分の感覚試しを行う日々。こうして、ボクは都合7羽の野生のヤマガラを捕まえた。
こんな少年時代のたくさんの体験があるから、ボクは「森の365日」を
立ち上げていけるのである。
ヤマガラ獲りを、誰も教えてくれたわけではないけれど、自分がヤマガラに
なったつもりで考えて、どこに籠を置き、ヤマガラがどう飛ぶだろうと予測して
成功したときのうれしさ。それは、現在やっているカメラワークとまったく
同じことでもあり、幼児体験の大切さをつくづく実感する。
自然界は、まさに自分で繰り返し考えながら答えを出させていくところである。
そんな10歳くらいまでの体験が、その後の人生のすべてを形成すると
ボクは信じている。
だから、幼児体験がないまま大人になって自然を知ったかぶるのは、
ある意味で生命とりでもある。
そうして死んだ大人を、ボクは何人も知っている。
ですから、ほんとうに深いところで自然を理解できていない人には
分かってもらおうとは思わないし、頭でっかちになって自然を「受け売り」
しているだけで生きている人にも、意見するつもりはない。
うわべだけの自然しか理解できない「自然保護論者」には、この「森の365日」
は分かってもらえない世界かも知れないが、それでも長い間つきあってもらえば
「自然ってこんなもの・・・」っていうくらいなところまでは
伝えていけるのではないかと思っている。
■『みんなへの投げかけです』 投稿者:モモンガ 投稿日:10月24日
gaku先生の「ヤマガラ捕獲」の文章は、読んでる人みんなへのメッセージ。
何を投げかけられているか、皆さんそれぞれが感じたことを書いて欲しいな。
例えば・・・「何故、秋にはヤマガラを捕らえるのに絶好のシーズンなのか?」
「エゴノキってどんな木?エノゴミってどんな実?花を見たことがあるか?」
「鳥を捕まえるための落とし籠ってどうやって作るか?」
この文章だけでたくさんのヒントや課題を出してくれてる。
ほんとうに自然を知っているってどういうことか考えさせられるよね。
机上の論理だけで頭でっかちになって「飼っちゃいけない」「やっちゃいけない」と
啓蒙するエライ人の言葉と、本当の自然を知っている人の言葉と、
どっちを信じますか?
■投稿者:姉御 投稿日:10月26日
(一部省略)
私の周囲の困ったさんは、コノハズク(わ〜しゃべってしまった)を小さな籠
に入れて、テレビのすぐ横に置き、夜型人間な為夜も電気をつけっぱなしなので、
コノハズクは休まる時がないのでは、と思うのです。餌も、本来は冷凍ねずみを
やるところ面倒なので普通の鳥の餌(文鳥などの餌)を与え、日に日に弱って
いくのです。だいたい、何ヶ月かでそれらの鳥は環境に順応出来ず死んでいきます。
シジュウカラが欲しがるからとチョコを与えていたためか、くちばしが根本から
折れて餌が一切食べられず死にました。
サンコウチョウも、本来虫など生き餌を食べるのですが生き餌ばかり調達できず、
しかも日本の冬に耐えられず何羽か死にました。他にも多々ある様ですが
私には隠しているため全部は分かりません。驚くのは、このような人たちは
懲りずにまた買ってくることです。コマドリが何万だったとか、
雪ホオジロがいくらで入るとか・・?
こんな鳥の話ばかり聞かされていると本当に滅入ってくるのですよ。死を何と
考えているのでしょう!
gaku先生の本で、飼っていた子リスのコロ助が蛇に飲まれて死んでしまう話、
私も涙なしには読めませんでした。そして、飼っていた鳥を全部放鳥した件、
「そこまでしなくても」とも思ったのですが、その体験があったから
今の先生がこんな写真を撮れるのでしょうね。野生のものに人間が手を
加えるのはいけない、ということを子供のうちに悟ったのですね。
私も、法律を振りかざして堅苦しく取り締まれ、と目を三角にして
いっているわけではないのです。人間の都合で野生のものを自分の傘下に入れて
しまう様な行為は慎みたい。
困ったさんと縁を切ることも考えたのですが、gaku先生の本を彼女にも
読んでもらうようにします!前に貸そうとしたら断られたのですよ!!(怒)
諦めないでもっと本当の野生の姿を見てもらえる様、私自身も努力したいと思います。
■『野鳥飼育・・・』 投稿者:gaku  投稿日:10月26日
ところで、
今から40年ほど前だったけど、いまや日本を代表する自然保護団体となっている
『日本野鳥の会』は、「和鳥(日本の野鳥)を飼うのをやめて、
洋鳥(外国の鳥)を飼いなさい」という、キャンペーンを全国的にやっていました。
いわゆる、それまで「メジロ」だ、「ヒガラ」だ、「ウグイス」「ヤマガラ」
「コマドリ」・・・・・・だ。
っと、いった日本古来の野鳥飼育をやめさせて、外国産の「野鳥」を飼って、
「飼育」マニアを満足させようとしていたのです。
それはそれで、一部では支持されて、それが日本の「自然保護」の将来に役立つと
思われていました。
ところが、今日の状況をみれば間違っていたことに気づきます。
カゴ抜けして野生化した、一部外国産の野鳥の「帰化」を見るまでもなく、
ブラックバスやマングースに代表されるような自然界全般の誤認事態に発展
しているからです。
こんな結果を招くのなら、日本の野鳥を飼育させてきたほうがよっぽど
よかったのではないかと、思えるからです。
ここで大切なことは、日本を問わず世界中に、動物や野鳥、魚、虫などを
飼育することを楽しむ文化ができていたという事実です。
日本にも「鷹狩り」の歴史に代表されるように、ワシタカをはじめ、
日本の野鳥をずっと昔から「飼育」することをこよなく好きな人々がいました。
そして、それによって知りえた自然環境的な知識がものすごく豊富な人もいます。
いわゆる、飼育してみてはじめて発見できるヒントが、いっぱいあったからです。
ところが、そのような飼育を一切認めないという風潮ができあがりそれが
定着するにつれ、自然がますますわからなくなった人が増えつづけているように、
ボクには思えます。
例えば、
メジロが仲間を呼ぶときにはどんな声で鳴く・・・か?
満足しているときの声・・・は?
困ったときの声・・・は?
びっくりしたときの声・・・は?
警戒したときの声・・・は?
・ ・・・まだまだ、あります。
このように、たくさんの言葉をもって小さなメジロだって生きているのですが、
遠くから望遠鏡だけをふりまわして観察していても、このような言葉を
理解することはできません。
こうした言葉を理解する積み重ねがあって、はじめてメジロ社会の仕組みがわかり、
自然界のなりたちを知る方法につながっていきます。
それは、メジロにかぎらずあらゆる生物にも共通していえることでもあります。
ですから、飼育してはいけないとか、保護とかを言い出す前に、
もっともっと自分自身でどれだけのサインを読み取れるところまで
レベルアップされているかといったことを探ることのほうが、ボクには先決だと思えます。
ボクだって、自然界に関しては分からないことばかりです。
ですから、ものごとを一方的に決めつける前に、まず自分がしなければならないことに
気づけば、自分自身で納得がいくまで探ることができるのではないでしょうか。
そのためにもボクは、自然観察もしますが、「飼育」している人からも意見をもらいます。
そこで、ヒントをもらえるのが飼育下でのちょっとしたサインを
知っている人たちなのですから不思議です。
まず「野鳥の保護」ありき、といった一面的な見方をしている人の意見ほど、
参考にならないのだから、これも不思議です。
だから、「飼育」って野外観察と同じくらいに必要なことだと、ボクには思えます。
もちろん、度を越した密漁で商売をしていくことは言語道断ですが、
ひっそりと1羽や2羽を飼ってたとえそれが死んだとしても、
自然界全般のなかでの「飼い鳥」なんてたいしたことではありません。
■『言われてしまったなぁ』 投稿者:姉御 投稿日:10月27日
「飼育」してみて初めて発見できるヒントがあったことは私も承知しています。
鳥類研究には飼育することも必要不可欠なことでしょう。
 
>遠くから望遠鏡をふりまわして観察しているだけでは
 このような言葉を理解することは出来ません。
 
もちろん、一面では正解だと思います。
でも、これだけは言わせてもらえば、私自身は屋外での鳥たちの声の
識別に関しては、時間がかかっても、チャンスに恵まれなくても、
積み重ねていくことでそれなりに自分の納得いくレベルに到達できると
信じています。例えばコマドリに出会える確率は、家で飼っている人の
何万分の1でしょう。しかも1シーズンに1度あればいいほう。
1年ぶりに聞く声は記憶の彼方です。それでも、その出会いを楽しんでいるのが
バードウォッチャーだということを、鳥を観察していない人には
わかってもらいたいのです。
逆に言えば、籠の中の鳥の生態しか観察していない人は、メジロが猛禽類に
襲われそうになったらどんな行動をとるか、どんな声を発して仲間に
知らせるかは知ることは不可能です。
私の知り合いの困ったさんは、先生の知り合いの方と比べると
相当ひどい鳥飼ですから、先日も野外でシジュウカラの声をヤマガラと
取り違えていました。
これまで何年にもわたりどっちも飼ってきたのにもかかわらずですよ。
しかも、観察場所は大阪の町中です。ヤマガラがどこに生育しているかには
興味がないから知らないのです。
 
>自然界全般の中での「飼い鳥なんてたいしたことではありません。
 
分かるんですよ、私にもわかっています。
だけど、これって、ここに来る人でも誤解してしまう人もいるかもしれません。
それが私は怖いです。
この先生の書かれた意見は、鳥飼に関する先生個人のお考えとして
私は受け止めています。この問題は、このままやっていれば、まだまだ
続いていくでしょう。
大切な掲示板をお借りしているのですから、スレッドを立てた者として、
先生の一文をまとめとしてそろそろ終わりにしてもいいかな、と考えています。
ただ、このことが契機となり、鳥に興味のない人がこれまで皆さんが
話してきたことについて考えて頂けたら嬉しく思います。
皆さんご意見色々と有り難うございました。
■『わからないからこそ面白い・・』 投稿者:モモンガ 投稿日:10月27日
あたしは幼児体験も少ないし、天然のカンみたいなものも素質がないみたいで、
とても自然のサインを読みとれるまでレベルをあげることはこれからも
ずっと無理だと思う。
だからそんな一般人のあたしがこの先ずっと、自然保護が云々語っては
いけないなどと言われたら何も言えなくなってしまうし、でもgaku先生は
そこまで言ってるんじゃないと思うよ。
gaku先生の本の中で鷹が、すごい希少種の野鳥を捕まえてきたこととか、
そういうところで、うわっって、思って自然の面白さを知るわけだけど、
そんな感じ、それぞれでいいんじゃないかなぁ。
この掲示板からgaku先生の一部だけを切り取って、読み違え、誤解したり
する人がいないことを願っています。
:::::::::::
姉御@神戸さん、書き込みをきっかけにいろんなことを考えることが
できたと思います。ありがとうございました。(それにしてもホントに
言語道断の動物虐待さんですね(^^;))
姉御さんの知り合いの困ったさんの話は、行き過ぎた一件としても、
gaku先生の返信はモモンガにはとても目ウロコで新鮮なオドロキでした。
そう言えば昔オーストラリアに行ったとき、日本ではペットショップで
売られているカラフルできれいな鳥が、そのへんをピピピと飛んでいるん
ですよね・・・・もちろん現地では野鳥として当たり前に。
それで、「うわぁっ・・・」って思ったことを
思い出しました。そっか・・・。外国にいる野鳥なら飼ってよくて、
日本のスズメは飼っちゃダメだという‥‥そもそもそこからしておかしいのかも。
この話題に興味を持っていただけた方がいらっしゃいましたら、
掲示板の過去ログを読んでください。この件で、他にも何名もの方が、
書き込んでおられます。         モモンガ
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◆管理人モモンガより
今朝ページを開いてみたら、8万ヒット越えのお祝いメッセージが‥‥。
嬉しいですねぇ・・・うるうる。延べ人数とは言え、1年半でこんなに多くの
お客さんに訪れていただけるとは・・・今後ともよろしくお願いします^^
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   □E-mail  momonga@owlet.net
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