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●Gaku塾に連載の「gaku日記」の過去ログを掲載しています。


『タカサゴユリ』 (08月27日)

最近、高速道路沿いなどで、白い大きな花をつけたユリが目につく。
このユリは、タカサゴユリといって台湾の固有種らしい。
大正12年(1923)に鑑賞用として日本に導入されたものらしいが、今日では西日本などで爆発的に増えて野生化している。
とにかくこのユリは自家受粉しながら、国産ユリの20倍以上の種をつけるのだそうだ。
このため、道路際にどんどん自生地を伸ばして、それでは足りずに、西日本などでは山野にまで入り込んでいる。
白い大きな花のユリだから、それほど駆除もされず増えるにまかせているところがある。
 
そう思って、名神高速道路を走りながらこのユリの分布を見てきたが、どこにもびっしり生えていることが分かった。
そして、中央道も恵那山までは西日本よりは少ないものの自生していることが分かった。
長野県には恵那山を越えなければ入れないだろう…と思っていたが、その考えも甘かった。
飯田ICあたりに数株が見られたと思ったら、松川ICまでに数百株ものタカサゴユリが自生していたからである。
台湾では、タカサゴユリは標高200メートルあたりから2000メートル以上にも分布するといわれるから、長野県のような標高でも簡単に冬が越せるにちがいない。
この勢いでいけば、長野県全域に見られるのも、そんなに遠いことではなさそうだ。
 
そこで、思ったのがイノシシ。
イノシシはユリ根が大好物だから、タカサゴユリがたくさん繁茂してくれば、とうぜん球根を食べはじめるだろう。
この球根の味をイノシシが覚えれば、あちらこちらを掘り返すにちがいない。
場合によっては高速道路の法面だって掘り起こさないとも限らない。
イノシシの出方によっては、タカサゴユリの分布にも変化が起きるかも知れない。
長野県のイノシシがこのユリに対してどう判断してくるかが、ボクには楽しみになってきた。

写真上・恵那峡SS付近にたくさんのタカサゴユリが見られたから、この写真を撮るためにわざわざ高速道路を下りてしまった。高速道路沿いに国道19号を引き返して、現場へ着いたのがこの写真。
 写真下・道路際から分布を広めることから、このユリの種子は車によって運ばれたり風圧によって移動している可能性がある。




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