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●Gaku塾に連載の「gaku日記」の過去ログを掲載しています。


実物『日本鳥の巣図鑑』 (08月24日)

大阪市立自然史博物館で、実物「日本鳥の巣図鑑」という特別展を見てきた。
文字通り、日本の野鳥の巣ばかりを展示してある。
一言で言って、「見事」だ。
感服…で、ある。
 
会場には、約125種類250点が一挙に公開されている。
野鳥の愛好家は全国にあまたいるが、このような切り口で自然を見つめている人は希有である。
そして、野鳥の巣を見てはいけない、近づいてはいけない…というように、くだらないルールを作り上げて見ようとしない風潮があるが、こうした展覧会こそ愛鳥家に見てもらって、今日の野鳥たちが何を語っているのかを感じてもらいたいと思った。
今日の日本では五百数十種類の野鳥が見られることになっているが、それらの野鳥の種類を数多く観察するだけが流行となりすぎているから、このような展覧会から野鳥の巣が語るサインを読み取って改めて日本の自然界に目を向けることも大切なことではないか。
 
展示されている野鳥の巣には、同じ種類の巣も何個か並べられており、年代や地方の違いなども分かって面白い。
また、同じ池で30年前に回収したカイツブリの巣が展示されていたが、当時の巣は芦100パーセントだった。それが、現代ではビニールなどのゴミを集めてきている巣も比較展示されていた。これはボクの求めている自然観と同一なので、えらく嬉しく感じられた。
 
作者は、30年来の友人である小海途銀次郎さんである。
この巣あつめに賭けた時間は40年。この40年間という時間には、どんな愛鳥家も太刀打ちはできないであろう。
このようなアイデアと信念と、確固たる自然観が一体となってはじめて成功する特別展だからである。
会場は夏休み中のこともあり、多くの家族連れや個人で賑わっていた。そして、この時代にこのような展示会に接することのできた子供たちは、まちがいなく新たな自然観を獲得したにちがいない。それは、今後20〜30年先になって、確実に自然を見つめる目が変わるからである。
 
展覧会は今月の31日まで。
必見モノである。

写真上・特別展入り口。写真下・はく製とともに生息環境の写真なども展示されている。




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