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●Gaku塾に連載の「gaku日記」の過去ログを掲載しています。 |
| 『木曽馬の平太』 (07月28日) |
知人の「タダさぁー」が、最近になって木曽馬を飼いはじめた。 木曽馬はご存知のとおり、南部馬の流れをくむ在来馬だ。 体型はサラブレッドのように洗練されてはいないが、信州のような山間地で仕事をするには持久力があって適した馬なのだ。 このため、長野県の木曽地方を中心に戦国時代からさかんに飼育されてきた。その後、昭和の初め頃までは人々の仕事に必要だったから、その数もたくさんいた。 しかし、時代が変化して機械化された現代社会では、馬の必要性もなくなってしまった。 飼育農家もなくなり、木曽馬は研究用に現状保存されるのみとなった。 その保存運動にタダさぁーが参加しているわけではないが、思うところがあって3才になる雄の「平太」を飼い始めたのだ。 タダさぁーは独身だが、手広く農業をやっているから、木曽馬を飼うには充分な土地がある。 自宅の脇に「馬小屋」を手づくりして夜になれば平太を入れ、昼間は近所の畑に繋いで雑草を食べさせている。その平太の初めての子供が今年になって、知人の農家で生まれたといって、本人も喜んでいた。 そんなかたわら、都会からやってくるネイチャースクールの子供たちに平太を世話させながら、自然と動物と農業とを理解してもらおう…とも、試みている。 タ『この間は、40人ばかり女子高校生が来てなぁー 平太を世話してくれたんだぜぇー。』 タ『木曽馬は昔からスケベで有名だけど、平太も女子高校生に大喜び…だったぜ。』 タ『高校生にもいろんなのがいてなぁー 馬が臭せぇーって近づかないのもいるし、臭いなんて平気な娘もいるんだよな。』 タ『平太も、ちゃんとそんな娘たちを見分けているから、 平太が好きな娘は、平太もその娘が好きになっちゃうんだよー。』 タ『で〜 オチンチンを思いっきり伸ばすものだから、俺は目のやり場に困った…ぜ。』 g『その時の女子高校生の反応は、どうだった…?』 タ『馬が好きな娘は平気だけど、臭いが嫌だって娘たちは、それをみてキャアキャア大騒ぎさ。』 タ『平太もバツが悪そうな顔をして、そんな嬌声に荒びて、怒るんだぜ。』 タ『馬って、人の心がわかる…もんだぜぇぃ。 それに、馬を通して娘たちの性格まで見抜ける…のだから、オモシレえな。』 そういえば、平太は1キロも先を走ってくるタダさぁーの車を分かっているそうだ。 いつも仕事で使っている軽トラックと2トンダンプが自宅に向かってくると、平太は主人が帰ってきたことを喜び、それだけでそわそわしているのだという。 馬はわれわれ人間には聞くことのできない超音波まで聞き分けることができるから、1キロも先の車のエンジン音を聞くことなんて朝飯前なのだ。 ニホンジカだって馬以上に鋭い聴覚をもっているから、私たちの想像を超えた情報収集を彼らは山の中からしていると、ボクは思って見ている。 家畜と共に暮らしてきた昔の時代は、ある意味ではそれだけ動物たちの確かな能力にも理解を示していたにちがいない。だから、野生動物たちとも毅然として対応してきていた。だが、現代人はそうした感覚すら失ってしまったから、都会からの体験学習はしないよりやったほうがいいだろう。ちょっとした小さな体験でも、そこから想像を大きく膨らめることのできる人間が必ずいるはずだからだ。 |
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| 木曽馬の平太、3才雄。 |
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