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●Gaku塾に連載の「gaku日記」の過去ログを掲載しています。


『狐』 (06月17日)

ニワトリを飼うことにした。
ニワトリはけっこう悪食なので、何でもよく食べる。だから、家庭残飯はニワトリが数羽もいれば、まず出ることはない。
生ゴミのほとんどは家庭からの残飯だから、それらをニワトリが食べて処理してくれるから一石二鳥なのだ。そして、ついでに卵を産んでくれるから、ありがたい。
 
ボクらの少年時代までは、そんな生活があった。
ニワトリと犬と池に鯉がいれば、私たちの住空間は美しいものだった。庭に放し飼いにされたニワトリは、ハエすらも幼虫のうちから食べてしまったから、住環境はすこぶる清潔だった。
そうした生活をもう一度やってみたくなり、酒一升と交換で、知人のところからヒヨコを3羽もらってきた。
 
できれば、オス1羽とメス2羽で飼いたい。
だが、小さなヒヨコだから、まだオスもメスも分からない。
3羽すべてオスのことだってあるし、その逆もある。だから、大きくなったら交換できる条件で、もらってきた。
 
庭先に廃材で「鶏小屋」をつくったが、油断はできない。
ニワトリを飼えば、野生のキツネがちゃんと狙っていて、盗んでいくからだ。
しかも、キツネは鶏小屋の地面に穴を掘って、侵入してくる。
このため、小屋の周辺を50センチも掘り下げて、波トタンを埋め込んだ。キツネの知恵とボクの作戦との化かし合い、なのだ。
 
昔なら犬を放し飼いにしていたから、キツネは犬に吠え追われて、ニワトリ盗ができにくかった。
それが、今日では犬はつながれてしまい、キツネは相変わらず自由の身。だから、キツネは犬を小馬鹿にしながら、人間社会の懐深くまで平気で入り込んできている。
そうしたキツネのしたたかさに気づく住民は、伊那谷でもほとんどいない。

写真上・我が家にやってきたヒヨコ3羽。名古屋コーチン、白レグ、ウコッケイの混血たちだ。
 写真下・耕された田んぼを歩いたキツネの足跡。こんな足跡に目のいく現代人は、まずいない。




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