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●Gaku塾に連載の「gaku日記」の過去ログを掲載しています。


『ハクビシン』 (05月28日)

SARSをひきおこすコロナウィルスが、ハクビシンから検出されたという。
これによって、にわかにハクビシンが脚光を浴びはじめた。
ハクビシンだけでなく、アナグマ、タヌキ、イタチ…からも、似たウィルスがあるという情報もある。
だが、野生動物には大なり小なり、そのようなウィルスや寄生虫はつきものではないのだろうか。
 
今回ウィルスが発見されたのは中国での話しであるが、日本にもハクビシンは野生化している。
日本のハクビシンに関してはとりあえず「安全宣言」が出されているようだが、このようにハクビシンという名前がでると、人間というものは都合のいいようにしか解釈しないから困る。
すでにボクのまわりでは、「ハクビシン」を目の敵にしている知人もいるし、
『中国ではハクビシンを食べるからいけない…のだ』
『糞や血液にさわったりしなければ、大丈夫…』
などと、いいのけてしまっているヒトたちも少なくない。
 
じゃあ、
日本でもハクビシンはたくさん交通事故にも遭っているし、これまでもそれらを片づけたり、その近くを通り過ぎてきているではないか。
ましては、今日では民家の屋根裏などにはたくさん住みついているし、田舎や都会のどこの家庭の庭先にもハクビシンがやってきていてもおかしくない状況にある。
ただ、それに気づいていないだけのことであって、中国と同じハクビシンが日本にも大量に生息しているのだから、コロナウィルスを持っていないとはだれが断定できよう。
 
まあ、こうしてハクビシンを大量に野生化させてきた原因も、自然界に対しての人々の無関心からである。
毛皮やペットで儲かりそうだといえば、すぐに輸入してきて飼育をはじめる。
そして、儲からないと思うと、これまたすぐに放して野生化させてしまう。
ハクビシンに限らず、ヌートリアやアライグマもいろんなウィスルをもっていることだろうから、今後さらに変化して私たちに迫ってこないともかぎらない。
 
十四世紀半ばのペストの大流行にしても、人類は震撼したはずだ。それをネズミが媒介していたと知ったときには、さらに驚愕したことだろう。
こうして人間も動物たちとは共存してきたのだから、ハクビシンに限らず多くの野生動物たちの存在をもう少し理解して再認識するのにはいい機会だと思う。
 
お陰様でボクのところには昨日あたりから、ハクビシンの写真借用依頼が殺到しはじめている。
写真家は撮影現場にいつもいるのだから、ハクビシンにもそれだけ出会っているということでもある。
だから、ハクビシンに関するコメント依頼も多い。

 
民家の裏庭に取り残した柿を食べにきたハクビシン。




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