←タイトル一覧
  に戻る
●Gaku塾に連載の「gaku日記」の過去ログを掲載しています。


『小満』 (05月21日)

今日は、二十四節季の小満。
野山に精気がみなぎる時だ。
 
山陰地方では、いま照葉樹のスダジイが盛んに花を咲かせている。
萌葱色に染まった樹が山野にあれば、それはスダジイ。
そして、この花は精子臭を放つから、いたるところで異様なニオイが満ちみちている。
このニオイが多くの昆虫たちをおびき寄せているのだが、観察してみれば、それはそれはスゴイものがある。
アリやカナブン、ハエ、カメムシ・・・・とにかく、いろいろな虫たちが集まっている。
カナブンなどはむしゃむしゃと花粉を食べているようだが、これがドングリを実らせるのに役立っているのだろう。
 
萌葱色のこうした風景を見られるのはこの季節だけだが、北日本のブナ帯では見られない。
もちろん、信州の伊那谷でもスダジイの開花を見るのは無理だ。
そんな風景をみていると、照葉樹林文化とブナ帯文化の違いがあることをこの樹からだけでも理解できそうだ。

写真上・この時期のスダジイは野山の元気を見せてくれている。
 写真下・コガネムシの一種が、さかんに花粉を嘗めていた。その姿はまるで、欲張りだった。




Copyright (C) 2003 OWLET.net(Manabu Miyazaki)