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●Gaku塾に連載の「gaku日記」の過去ログを掲載しています。


『5年目のチャンス』 (01月30日)

北海道で何カ所か、いつも気になっている風景がある。
この写真の風景も、実は5年も前から、気になっていた。
牧草地の丘に、数本のカラマツがただ立っているだけの風景。
それなのに、なぜか気になって仕方がなかったのだ。
 
そこを通るたびに、「ハッ」っとしながら「写したい・・・」と、思ったものだ。
しかし、交通量の多い道路を運転中であり、「いいな、いいな・・」と思いながらも、通り過ぎてしまっていた。
それも、夏だったり、秋だったりと、季節はまちまちだった。
そして、『いつか撮れるさぁー』と、思ってしまうのがイケナイ。
いつまでたっても、この風景を撮影できないでいた。
 
その風景現場をまた、通った。
夕方でもあり、空がスコーンと抜けていて、ボクを誘ってきた。
道路は雪道だったが、今回だけはすかさず車を停めた。
そして、除雪してあった歩道へ車を乗り上げて、この風景を眺めてしまった。
道路は相変わらず交通量が、多い。
しばらく、運転席から風景を眺めていたが、とうとう撮影することにした。
 
こんな風景でも、その気になって写すには1時間もかかってしまった。
交通量の多い道路を横切り、真上にある電線を避けて、道路脇に三脚を立てる。
対向車に跳ねられないように、道路脇での撮影だが、道行く車はみんなボクを見ていく。
1時間の間には何十台もの車が通過していったが、この風景をみなさんはどう見ているだろう・・・か。
 
たまたま、積雪があり冬景色なのだが、
ここは、雨降りでも霧でも、新緑でも、真夏でも、一年中いい風景だ。
そんなことを思いながら撮影していたら、背後からストロボの光を浴びてしまった。
なんと、若い娘さんが2人でボクの狙っている風景を使い捨てカメラで撮りはじめているではないか。
それも、「写るんです」のフラッシュをつかって・・・
 
その写真の結果がどのようなものになるかはボクには分かってしまうが、この娘さんたちも多分写したくなったから、この風景を撮影したのだろう。
そして、ボクとは何も語らずに、近所の農機具販売店の事務所に消えていった。
毎日の職場の横に、こんな風景があることを気づいていたのか。
それとも、ボクが撮影していたから、はじめて「気づいた」のか。
そのへんのところを聞きたかったが、事務所に入られてしまった。
 
雪のちょうどいい表情に出会えて、ボクは満足。
たぶんこの風景は、今回だけでは終わらないだろう。

 
 




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