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●Gaku塾に連載の「gaku日記」の過去ログを掲載しています。 |
| 『めふん』 (01月29日) |
基本的に魚好きなボクは、5日もすればサカナが恋しくなって仕方がなくなる。 網走で釧路方面へ向かおうとカーナビにインプットしたのに、天候待ちをしているあいだに気が変わってしまった。 快晴の天候に知床半島の向こう側もきっとに晴れだろうと思った瞬間、知床半島を横断する根北峠を越えてしまった。 カーナビは、『コースを外れました・・』としつこくアナウンスしてくるが、気持ちは「羅臼」に向かっていた。 羅臼の途中でいつも立ち寄る漁師の「k」さん宅。 いきなり庭に車をつけるが早いか、kさんのおばちゃんが飛び出してきた。 お『あら〜 ミヤザキさん・・』 g『また、きちゃった・・よ』 お『いいよ、いいよ、いつだって・・。でー、今日はどこまで・・・』 g『今夜は、羅臼。たぶん、一晩で帰ると思う・・・けど。』 お『つい、2日前に大シケがあってね、ホタテをいっぱい拾ったんよ。100個拾えば、ゆるくないからね。』 g『っえ、100個も拾ったのぅー、そりゃーゆるくないさー。』 なんたって、この辺の浜のホタテといえば貝殻の直径が15〜20センチもある。 そんなのを100個も拾えば、かついでくるだけでもタイヘンだ。 とにかく、シケると海底までゆるゆるするらしく、ホタテやホッキ貝が浜に打ち上げられてくるらしいのだ。 お『刺身ばっかりも美味しくないから、炊いたちゃったぁー。』 なんと、贅沢なハナシではないか。 お『炊いたら、どんな料理にでもつかえるからね。』 っと、いってホタテをパックで持たせてくれた。 お『コマイの半生もあるけどいるかい?』 お『シャケの切り身、ホヤの刺身、私のつくった飯寿司・・・みんな持っていって』 お『ところで、「めふん」食べるかい・・?』 g『めふん? いるいる、ボク大好きだから・・・』 お『辛口と甘口があるけど、どっちがいい?』 g『甘口で・・いいよ。』 「めふん」とは、サケの血合いである。 背骨の内側についている「腎臓」といえばいいだろうか、血のかたまりのようなドロっとした部分だ。 大きなサケなら直径1,5センチ長さ20センチはある。 それの「塩辛」なのである。 これがまた、旨いのだ。 アユの内臓の塩辛で「うるか」というものがあるが、それに似た渋さがあって、ドロっとした食感が酒好きにはたまらない味なのである。 この「めふん」はクセがあって好き嫌いがはっきりしているが、ボクは好きな珍味である。 1週間も旅をしていると、そろそろ「塩辛」系が欲しくなってくる。そんなところに「めふん」とは、これはグッドタイミング。 大きな加工瓶にズシリと重たい「めふん」をいただいて、kさん宅をあとにした。 旅先でこのように補給基地があるのは、ほんとうにありがたい。 |
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