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●Gaku塾に連載の「gaku日記」の過去ログを掲載しています。 |
| 『道の駅・1』 (01月24日) |
カーラジオの天気予報では、北海道の根室から網走地方に暴風雪注意報が出されている。 場所によっては、40〜50センチの新雪が降る見込みだ。 網走まであと2時間というオホーツク海の「紋別市」まで来ているのに、ここで立ち往生である。 このような天候では、無理は禁物だ。 それほど慌てる旅ではないので、紋別市の道の駅「オホーツク紋別」で天候回復を待つことにした。 紋別の道の駅は、駐車場は広いしなによりもトイレがきれいだ。 男子と女子とに別れるところに広間がつくってあり、そこが明るくて暖房まで効いているではないか。 しかも、トイレの手洗い脇には「コンセント」まである。 このようなトイレは、旅をしていてもっとも理想的。 コンセントで携帯電話の充電はできるし、PCだって作動させることができるからだ。 車の中でも携帯電話やPC用の電源は取れるが、若干電圧が弱い。このため、駐車中にトイレで電源が使えるのはありがたいことだ。 コンセントは「ご自由にお使いください」とは書いてないが、「使用禁止」とも書いてない。 だから、コンセントがある以上ボクはこれまで常識的に使わせて貰っている。 そこへ、いきなりトイレ掃除のオジさんが入ってきた。 そうとは知らないから、ボクは挨拶もしなかった。 そのオジさんはトイレを使いにきた運転者だと、ボクは思ったからだ。 だが、オジさんはボクのいるホールへきてゴミを一つだけ拾って、出ていってしまった。 「変なオジさんだなぁー」と思っていたら、今度はオバさんが入ってきた。 オバさんは、明らかに掃除の支度をしていた。 そのオバさんに、 『こんにちは、ちょっと電気をお借りしてます。すみませんねぇー。』 っと、ボクは挨拶をした。 しかし、オバさんは何もいわなかった。 そして、すぐに先ほどのオジさんが入ってきた。 実は、そのオジさんもお掃除にきていたのだった。 オジさんは、ボクを見るなり 『電気こまるんだよね。それぇーバッテリーでないのぅー。』っと、PCを指さす。 ボ 『すいません、ほんの少しですから、お借りしてます。スンマセン、スンマセン・・・』 ボ 『旅の最中でして、いまここで流氷の情報をパソコンで集めている・・・のです。』 オジ『流氷なら、そこに来ているべ。電気ナンボかかるんやぁー』 ボ 『あと、一時間くらい・・・』 オジ『一時間・・・・??』 そこへ、オバさんが割ってはいってくれた。 オバ『一時間くらいいいじゃあ、ないの・・・』 ボ 『すみません、ありがとうございます。』 オバさんには挨拶をしたから、それが結果的には効果を成したのだろう。 しかし、オジさんも悪い顔はしてない。 文句をいいながらも、目は笑っている。 こんなオジさんなら、いい話しをどんどん続ければ大丈夫だろう・・・っと、ボクは思った。 温泉のこと、吹雪のこと、旅のこと、タイヤチェーンのこと・・・・ とにかく、いっぱい話しかけた。 そしたら、すっかり意気投合してしまった。 以来、電気のことはいっさい何も言わなくなり、地域情報をいっぱい教えてくれた。 そして、このような天候ではこれ以上先へ進まないほうがいいから、ここでゆっくり休んで行くがいい・・・とまで、言ってくれた。 旅先での人間関係づくりは、やはり「挨拶」であろう。 そして、あとはこちらの誠意をつたえることにある。 こうしてボクは、道の駅で堂々と電気を拝借することができた。 オジさんがちが掃除をし終わって帰ってからは、電気釜でご飯まで炊いてしまった。 |
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| 紋別市の道の駅にあるトイレ。キレイなのは、オジさんとオバさんの真心にあるからだ。 |
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