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01 洗剤キャップ・ヤドカリ
奄美大島。漂流物の台所洗剤のキャップを宿にしたオカヤドカリ。「ヤクルト・ヤドカリ」や「キューピー・ヤドカリ」も。いまや世界中の海は私たちの身近なゴミであふれかえっている。

アニマル黙示録(まえがきより)
 ぼくが最初に文明社会と野生動物の関係に目を見開かされたのは、もう10年も前のことだった。山の中で見かける鳥たちの巣。その材料になんだか奇妙なモノが混じっていたのだ。化学繊維みたいだけど、これはいったいなんだろう。ぼくは不思議に思った。
 その謎が解けたのは、中央高速道路のパーキングエリア。なにげなくゴミ箱の中をのぞいたぼくは、はっとした。そこには山盛りの紙おむつ。幼い子供を連れて行楽に出た親たちが、パーキングエリアのゴミ箱に捨てていくのだ。そしてそのゴミと化した紙おむつには鳥たちがついばんだ跡。内部の繊維がはみ出しているものもある。・・・そうか。これだったのか。
 この発見が、カメラを手にしたぼくをゴミ捨て場へと向かわせた。そこにはさまざまな野生動物たちがいた。ぼくら人間が生み出した大量のゴミを利用してなんともたくましく日々の暮らしを送っていた。
 人間の出すゴミと野生動物たち。その撮影はやがて、人間の社会と野生動物の狭間を見つめる旅となっていった。この関係を追い続けるうちに、ぼくらの社会の実像がみえてきたのだ。
 アニマル黙示録。この写真集はその最初の報告である。




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