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gakuの今日のヒトコマ

「自然撹乱」は人類の反省と試練と軌道修正への教科書

20180906

「自然撹乱」期に、日本列島全域がいよいよかかってきたみたいだ。
ゲリラ豪雨、猛暑酷暑、台風、地震、噴火活動…。
文明に甘んじて、身も心も家畜化してしまったイマドキ現代人はすべて電気の人質となり、水はいつでも飲めて、糞尿は水洗で流して、ついでにウォシュレットで排泄口を洗って、とても幸せ…。
だが、これだけ自然災害で不便を感じると、水と土がいかに大切かを一部の人間は分かりつつあるだろう。

自然撹乱とは、自然界があらゆる生物に試練と反省と軌道修正を図ってきている、とオイラはいつも言いつづけている。
そんな矢先のたったいま、北海道釧路に住む旧知の若い主婦から電話があった。

「gakuさんが普段から言っていることが今朝の地震でようやく実感できた。
いま、停電しているので、風呂にもあらゆるところにも水を貯めた。
そして、いまは、鍋でご飯炊いている。
gakuさんが教えてくれた冬物をはじめ捨てようと思っていた衣類をコンテナBOXにキープしてあり、それを部屋の真ん中に置いて、いつでも着られるようにしている。
この地震が、真冬だったら、北海道では大勢が凍え死ぬでしょうね…?
いまね、山の上のほうが断水になったって情報が入ってきたけれど、どうしてなの…?」

Gaku「水は上流から下流に流れるじゃん。山の上のほうには、ポンプアップして水道水を送っているのだよ。電気が止まればポンプも作動しない。なので、水道は上流から止まるのさ。ということは、下流の街部も途中の太い水道管に溜まっている水をみんなが使い終わったころには断水するから、鍋でも洗面器でもあらゆるものに、水を貯められるだけ確保すること。
ご飯は塩をたっぷり使っておにぎりにして、なかには梅干しをいれること。そうすれば1周間は大丈夫。
これを機会に、北海道では真冬対策にマイナス30度の寝袋を用意だね。
あと、敷布団になる風呂場の洗マットは断熱効果があるから、それも確保しておくこと。
そうそう、野糞のできる場所も確保だね。街中なら、板とかテント、シーツなどで目隠しできるようにして、土には軽く穴掘って埋めていくと、いまの時期なら土壌バクテリアが24時間でしっかり処理してくれるからローテーション組むといいよ…。
ついでに、ついでに、車のシガライターからACとれる小型のインバーターをホムセで確保しておくと照明やらPC、スマホ充電ができるから便利だよ」。
そんな返事をしたところだった。

すると、近畿地方からは次期講演会の打ち合わせの電話が入り、「社会的視点での危機管理」の話もぜひ盛り込んでほしい」、とも。
「野生動物は、この写真のように、意外と自然撹乱には平気で対処しているから、…ね
その平気さは何なのかを一緒に伝えますから…」
と、答えておいた。

それにしても、地震や災害のたびに「原発」の安否が一番先に取りざたされるのは辛いね。
もし、事故が起きれば、生物にとっていちばん大切な水と土を広範囲にわたって永久に汚染で失うことになるのだから…。
それと、電気は地域ブロックごとに発電と消費をしていくのが今後の人類アメニティーには絶対に理想的、だと思う。

写真:樹洞のマイホームで太い大きな尻尾を掛け布団にして、安心して眠るムササビの親子はたくましい。

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ツキノワグマ事件簿

「黙して語らぬツキノワグマを探る…」、には

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昨夕、かねてから知り合いの全国紙科学部の記者から電話があった。

記者「宮崎さん、ツキノワグマはかなり多く生息していそうですね!」

gaku『いまごろそんなこと言っているんかい?
オイラは、ずっと一貫して、たくさんふつうにいる野生動物だと言ってきているのに。
写真家は、現場に立ってナンボだから、そんなこと他の野生動物と比べてみても分かること。』

記者「でもねぇー、研究者はどうしても“保護”したいから少なく見積もっているところがある。」

gaku『いや、そうじゃあないよ。
技術と自信と行動力と身銭を切らないから、「保護」といっていれば立場を守れると思っているだけさ。
とにかく、現場を分かってないんだよ、ね。
ツキノワグマを語るのに「生態学」だけしか頭にないから何も分からないんだよ。
野生動物の盛衰を語るにも、「現代社会学」「生理生態学」「死の生態学」さらには「時間軸」に加えた「人間心理学」…
そのどれもが必要で、複眼発想しながら総合判断すればツキノワグマをあぶり出すヒントはいくらでもある。
で、そこには自然を総合的に見つめて行動していく「センス」という直感力も必要になってくるんだけれど、ね。
センスさえあれば、研究者であれ保護を訴えている専門家だって、もっともっと新しい言葉で自然を語ることができるものなんだけれど。
なのに、相変わらずのドングリだとかハチミツのセオリーどおりの言葉しかない、じゃん。
写真だってこれほどカメラがすばらしく進歩してきているのだから、プロアマ問わず、刺激的で新しいものがどんどん世にでてきてもいいハズだと思う、よ。
発信しなければならない人がちゃんとしてないから、「獣害」といわれるサルやイノシシ、ニホンジカの増加にしても30年も遅れてしまい対策が手遅れとなっているんじゃあないのか、な?
ツキノワグマの今後がどうなるかって、社会学から追っていってもオイラにはすでに答えが見えているよ。
100年後の日本の山野がどうなっているのか、そのときツキノワグマがどのようなポジションにあるのか。
そのくらいの視野で、いま現在のツキノワグマを語らなければならないんだけど、ね。
マスコミの仕事も重大です、ぞ。』

記者「 ・・・・・・・・ 」

あはは、生意気ぐらいがちょうどいい。
このくらいはっきり言っても、社会は「怨嗟」としか捉えないからオイラはわが道を行くだけだけれど。
記者は、オイラの未発表の写真を借りたがっていたが、まだその時期ではないので丁寧でもないけれど言葉を濁した、のだった。
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写真上
山ガール、森ガールも増えてきて、ほんと心配してしまうくらいに山野に無防備で入る人が多くなってきた。
この女性も単独でこの森に入ってきたが、何が目的だったのだろう、か?
そこを歩くクマの親子だけれど、母親は「初産」らしく小さい。
初産の母グマの攻撃性は、いかに。

写真下
「森の手入れが行き届かないからクマを里に呼び寄せるのだ」
専門家のそんな進言もあって、行政は通学路や人家付近の木をどんどん切って明るくしたのだけれど。
そこを歩くクマにとっては「そんなの関係ねぇーや」、と闊歩中。
やっぱり、人間のやることは「気休め」、だけだな。

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森の動物日記

春の小さな庭の物語


(Photo:オオイヌノフグリの花を見つけると春を実感できます)

どこかの堤にカワセミが来た・・・あの山にはフクロウがいるらしいから探しに行こう・・・などなど。自然というと、なぜか遠くのほうばかりを見てしまいがちです。
ところが、身近な自宅の庭先にもたくさんの自然がころがっていました。
私たちはとかく、見慣れている庭やご近所の普通の風景には、ほとんど関心を示さないものですが、何気ない庭先の変化から春を感じ取ることもあります。

そこで、庭の畑に無人カメラを設置して、庭のようすを見てみることにしました。
そうしたら、
「えっ、えっ、えっ、えっ、… まさか、こんなことが起きているの?」という発見の連続だったのです。

(Photo:ハコベの蕾を食べるスズメ。)

寒い冬が過ぎて春一番に咲くオオイヌノフグリ。その水色の花に喜んでいたら、オオイヌノフグリは夜間には花を閉じて眠ることを知りました。
そして、朝は太陽が登ってきて、暖かくならないと、あの水色の花は開かないのです。
しかも、天気がどんなによくても、風が強く寒い日には、オオイヌノフグリはやはり咲きませんでした。
気温が17度以上にならないと、どうやらオオイヌノフグリは花を閉じて眠ったままのようです。


(Photo:草の根を食べながら土をほじるのでスズメの嘴は土だらけ。)

そんなオオイヌノフグリですが、日を追って暖かくなると、たくさんの花をつけ水色の絨毯をつくります。
しかし、その間にハコベがぐんぐん伸びてきて、小さな白い花をつけます。
やがて、オオイヌノフグリとハコベの花の交代が起きるのですが、このハコベの蕾をスズメが食べていたのには驚きました。
さらにスズメは、春の土を嘴で掘り起こして、ハコベたち植物の根を食べて、嘴を土だらけに汚していました。
身近なスズメなのに、私たちが気づかないところで、春をとても楽しみにしていたのでした。


(Photo:嘴が割れた跡の残るスズメは以前に大怪我をしたのだろう。)

さらには、冬鳥として越冬にきていたツグミは、シベリア地方の雪解け時期に間合いをはかるように、畑に数日間滞在しながら、いつのまにか北帰行をして行くのです。
そんなツグミと同じように、珍鳥でおしゃれなレンジャクたちが畑に数日間居候して、いつのまにか北への旅路についていきました。
レンジャクには尻尾の先が黄色いキレンジャクと、尻尾の先が真紅のヒレンジャクがいて、そのどちらもほんの一瞬に立ち寄って旅を急いでいることが分かりました。
こんな一瞬の訪問も毎日庭先を観察していないと見逃してしまうところです。


(Photo:ムクドリの雄が妻であるメスに怒りをぶつける夫婦喧嘩)

また、あちらこちらの庭にあるツバキが咲いてくると、ヒヨドリはツバキの蜜を求めます。
その証拠に嘴に黄色い花粉をいっぱい付けて庭に舞い降りてくるものですから、ヒヨドリがどんなに澄ました顔をしていても、嘴のよごれで何をしてきたかまでがわかってしまいます。
春の花たちには、そんな素敵があるから観察は楽しいのです。


(Photo:嘴にツバキの黄色い花粉をいっぱいに付けるヒヨドリ)

そして、ムクドリは近所の瓦屋根の隙間で子育てするので、すっかり夫婦になり庭を歩き回っています。
そのムクドリが夫婦喧嘩をしていたり、春は思いのほか庭が賑やかでした。
こんなこと、毎日時間をかけて観察していなければ分からないことなのに、無人撮影ロボットカメラが一部始終を記録してくれるのだから、楽しい時代になりました。

あなたの家の横でも、スズメたちが庭や畑で遊び、ヒヨドリやツグミも加わって、毎日いろんなドラマを繰り返しているんだと思います。


(Photo:ヒレンジャクが花見に訪れた)


(Photo:全身がお化粧のように粉っぽく見えるヒレンジャクは、歌舞伎役者のような不思議な模様をしている)


(Photo:ツグミは何故かいつも真摯的に礼儀正しく動いているところがステキです)


(Photo:アルプスの頂きを見つめながら、ツグミはシベリアへ旅立つ日を考えているようだ)


(Photo:畑で何やら捕まえたムクドリが得意げな様子です)


(Photo:アサツキが自生する畑で餌さがしをするスズメ。スズメから見るとまるで林の中にいるようです)


(Photo:ノラネコが野鳥たちを狙ってときどき徘徊しています…)

 

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森のライブカメラ