morisns.png

森の仲間コミュニティは、森の365日のファンの皆さんが、会員だけが集える場所で、安心してコミュニケーションをとっていただけるように用意したサイトです。カメラや自然や宮崎学が好きな方はどうぞご参加ください。gakuの裏日記も読めます!

パリ・カルティエ現代美術財団での写真展の様子です 詳しくはこちら

gakuの今日のヒトコマ

野生動物の輪禍

20170920

先日、秋田新幹線の「こまち」3号にツキノワグマがぶつかって緊急停止したというニュースがあった。
クマはそのまま線路外に逃げていったらしいけれど、自然界には接骨院もないのだから今ごろはどこかで昇天しているのかもしれない。
そういえば、以前に中央線の「特急あずさ」に乗っていてシカと衝突して車輌の下に潜り込んだ死体排除に手間取り1時間以上現場で立ち往生したことがある。
このような車輌事故は電車だけでなくバスやトラック、乗用車でもたびたび起きているけれど、イマドキの日本の自然環境下では大型野生動物が激増しているから衝突事故は今後もまだまだ増えていくことだろう。
人間の乗り物を警戒しない新世代野生動物が増えていることも確か、だ

ブログの続きを読む

ツキノワグマ事件簿

「黙して語らぬツキノワグマを探る…」、には

201307162118-2-DSC_9226

昨夕、かねてから知り合いの全国紙科学部の記者から電話があった。

記者「宮崎さん、ツキノワグマはかなり多く生息していそうですね!」

gaku『いまごろそんなこと言っているんかい?
オイラは、ずっと一貫して、たくさんふつうにいる野生動物だと言ってきているのに。
写真家は、現場に立ってナンボだから、そんなこと他の野生動物と比べてみても分かること。』

記者「でもねぇー、研究者はどうしても“保護”したいから少なく見積もっているところがある。」

gaku『いや、そうじゃあないよ。
技術と自信と行動力と身銭を切らないから、「保護」といっていれば立場を守れると思っているだけさ。
とにかく、現場を分かってないんだよ、ね。
ツキノワグマを語るのに「生態学」だけしか頭にないから何も分からないんだよ。
野生動物の盛衰を語るにも、「現代社会学」「生理生態学」「死の生態学」さらには「時間軸」に加えた「人間心理学」…
そのどれもが必要で、複眼発想しながら総合判断すればツキノワグマをあぶり出すヒントはいくらでもある。
で、そこには自然を総合的に見つめて行動していく「センス」という直感力も必要になってくるんだけれど、ね。
センスさえあれば、研究者であれ保護を訴えている専門家だって、もっともっと新しい言葉で自然を語ることができるものなんだけれど。
なのに、相変わらずのドングリだとかハチミツのセオリーどおりの言葉しかない、じゃん。
写真だってこれほどカメラがすばらしく進歩してきているのだから、プロアマ問わず、刺激的で新しいものがどんどん世にでてきてもいいハズだと思う、よ。
発信しなければならない人がちゃんとしてないから、「獣害」といわれるサルやイノシシ、ニホンジカの増加にしても30年も遅れてしまい対策が手遅れとなっているんじゃあないのか、な?
ツキノワグマの今後がどうなるかって、社会学から追っていってもオイラにはすでに答えが見えているよ。
100年後の日本の山野がどうなっているのか、そのときツキノワグマがどのようなポジションにあるのか。
そのくらいの視野で、いま現在のツキノワグマを語らなければならないんだけど、ね。
マスコミの仕事も重大です、ぞ。』

記者「 ・・・・・・・・ 」

あはは、生意気ぐらいがちょうどいい。
このくらいはっきり言っても、社会は「怨嗟」としか捉えないからオイラはわが道を行くだけだけれど。
記者は、オイラの未発表の写真を借りたがっていたが、まだその時期ではないので丁寧でもないけれど言葉を濁した、のだった。
20100914DSC_0091

写真上
山ガール、森ガールも増えてきて、ほんと心配してしまうくらいに山野に無防備で入る人が多くなってきた。
この女性も単独でこの森に入ってきたが、何が目的だったのだろう、か?
そこを歩くクマの親子だけれど、母親は「初産」らしく小さい。
初産の母グマの攻撃性は、いかに。

写真下
「森の手入れが行き届かないからクマを里に呼び寄せるのだ」
専門家のそんな進言もあって、行政は通学路や人家付近の木をどんどん切って明るくしたのだけれど。
そこを歩くクマにとっては「そんなの関係ねぇーや」、と闊歩中。
やっぱり、人間のやることは「気休め」、だけだな。

ブログの続きを読む

森の動物日記

最近スズメバチに攻撃されて危機を逃れたことがあります


(Photo:オオスズメバチは顔に黄色の部分が多く独特の表情をしています。
大人の小指の元から指先くらいまでくらいあり、とても大きいので、他のスズメバチと区別がつくと思います。)

ボクは、いろいろな目的で森のなかに無人撮影ロボットカメラを設置して自然界の動きを探っています。
その一つに、森の樹洞に巣づくりした「モモンガ」を4年間にわたって追っています。
そのモモンガの巣穴をオオスズメバチが横取りして樹洞内に巣をつくってしまいました。
樹洞はいろんな生物が狙っているのだな、と思いながらオオスズメバチの出入りを観察したことがあります。
ボクは、巣口から3mくらいのところで観察をしていましたが、木を叩いたり振動を与えてスズメバチを刺激しないかぎりこの場所なら大丈夫、と思っていました。


(Photo:モモンガの巣穴から偵察に出てきたオオスズメバチ。外を見ては奥へ引っ込むので何か相談をしているように見えます。)

ところが、スズメバチは樹洞の奥から巣口までときどき出てきてはボクを見つめて、再び奥に帰っていく個体がいました。
それが、スズメバチの監視係だとは知らなかったので、ボクはまだのんびり巣口を見ていました。
そのあと、4匹ばかりが巣口にやってきて、さらにボクを見つめ、そのまま奥に消えていったのです。
この行動こそが、実はスクランプルに出る相談を巣の内部でしていたのでしょう。

まもなく、さりげなく飛び出してきた1匹が、ボクの目の前をゆっくり上下運動をするように飛びはじめました。
この動きは、スクランブルではなくて、このまま餌取りにいく新米スズメバチの行動だとボクは思っていました。

ところが、その動きが執拗で、どうも様子がおかしいのです。
スズメバチはボクの顔から1mくらいのところでゆっくり振り子状に左右に飛びはじめたのです。
すぐに、もう一匹が加わり2匹で振り子状飛翔となりました。
このとき、これは襲う前触れ行動にちがいないとボクは判断して、必死に逃げました。
スズメバチは15mばかり追ってきましたが、ボクは藪のなかに身を隠して難をのがれました。
ここでボクの判断がもし遅れていたら、1匹のスズメバチにロックオンアタックをかけられたことでしょう。

最初の一撃で、「攻撃目標」となるフェロモンをボクは打ち込まれたハズです。
そうすれば、何匹もの後続スズメバチたちがフェロモンに誘導されてアタックをかけてくるから死を覚悟しなければならないほど刺されたことでしょう。
オオスズメバチはこのようにこちらが何もせずにただ見ているだけで、相手が襲撃態勢になることがありますからとっさの逃避行動をとらなければなりません。
とにかく、ハチにはこのような習性をもっていることを覚えておいたほうがいいでしょう。

スズメバチの仲間には、オオスズメバチやキイロスズメバチ、チャイロスズメバチなど攻撃性と毒量の多い危険なハチたちがいます。
とくにオオスズメバチは巣を構わなくても、ただ見ているだけで攻撃してくるという賢い判断をするハチです。
なので、オオスズメバチだけは特に注意をしなければなりません。


(Photo:チャイロスズメバチは近年増えてきてますが、刺されると猛烈に痛いので要注意のハチです。襲わないようなふりをしながら、地面すれすれのところでトラック競技をするように集団で円を描き、そのまま襲ってきます。)

ハチたちにはとにかくこのような習性をもったものがいますから、フィールド歩きには細心の注意を払わなくてはなりません。
最近は、長野県の無料キャンプ場でキイロスズメバチに刺されたといって町を訴え裁判を起こした人がいました。
美しくて素晴らしく豊かな自然には「スズメバチ」も「マムシ」も「ツキノワグマ」もセットになっているのが本来あるべき自然の姿です。
毒虫や毒草、落石、倒木…、とにかく自然のなかにはいろいろな危険が背中合わせとなっていますから、自己責任を忘れないためにもいくつかの予備知識を持って行動したほうがいいでしょう。
少なくとも、オオスズメバチとキイロスズメバチの区別がつけられるようになっていてほしいものです。


(Photo:コスズメバチの巣は木陰にひっそりと作られていることがあります。刺激すればいけませんが、オオスズメバチほど攻撃的ではありません。)

 


(Photo:クロスズメバチは小さなハチですが数が多いので集団になると怖いです。肉食なので、イカの切り身に食らいついているところです。)


(Photo:ツキノワグマに襲われたクロスズメバチの巣。たくさん残されたハチたちが凶暴になっているので、注意が必要です。この撮影中にも2回刺されました。)


(Photo:チャイロスズメバチはこんなところにも巣をつくります。別送の門柱にある隙間から内部に巣を作っています。)


(Photo:アシナガバチは体長3センチくらい。普段はおとなしいけれど、巣などに刺激を与えると襲ってきますし刺されれば毒量も多いので腫れます。)


(Photo:公園のトイレにあるアシナガバチの巣(矢印)。このようなところに巣をかけますが、そっとしておけば、向こうから攻撃してくることはありません。)

ブログの続きを読む

森のライブカメラ