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森の仲間コミュニティは、森の365日のファンの皆さんが、会員だけが集える場所で、安心してコミュニケーションをとっていただけるように用意したサイトです。カメラや自然や宮崎学が好きな方はどうぞご参加ください。gakuの裏日記も読めます!

パリ・カルティエ現代美術財団での写真展の様子です 詳しくはこちら

gakuの今日のヒトコマ

フクロウ型ビオトープ


「ビオトープ」といえば、水辺環境のことにしか意識がないみたいだけれど。
フクロウとノネズミの関係、ノネズミと土壌や森との関係…、そんなところが総合的にみえてくる「ビオトープ」があってもいい。
でも、それを設計して実行できる人はイマの日本にはたぶんいないと思う。
ならば、オイラがやってしまおう…。
伝説的な写真集『フクロウ』を出しているオイラだから、そんなのは簡単だ。
いま、その設計に着手しはじめた。
夜間活動する野生のフクロウを全国から集めた子供たちに実際に参加型を通して見せてあげたい。
ノコギリを使ったり、スコップで土に穴を掘ったり、ネズミやフクロウを実際に観察するセンサーをハンダ付けで作ったり…。
机上の学問だけではなくて、生活力を同時に身につけながら自然界の仕組みを知り感心をもってもらいたい。
その子供たちから、第二の“宮崎学”が出てくるかもしれないから…。

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ツキノワグマ事件簿

「黙して語らぬツキノワグマを探る…」、には

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昨夕、かねてから知り合いの全国紙科学部の記者から電話があった。

記者「宮崎さん、ツキノワグマはかなり多く生息していそうですね!」

gaku『いまごろそんなこと言っているんかい?
オイラは、ずっと一貫して、たくさんふつうにいる野生動物だと言ってきているのに。
写真家は、現場に立ってナンボだから、そんなこと他の野生動物と比べてみても分かること。』

記者「でもねぇー、研究者はどうしても“保護”したいから少なく見積もっているところがある。」

gaku『いや、そうじゃあないよ。
技術と自信と行動力と身銭を切らないから、「保護」といっていれば立場を守れると思っているだけさ。
とにかく、現場を分かってないんだよ、ね。
ツキノワグマを語るのに「生態学」だけしか頭にないから何も分からないんだよ。
野生動物の盛衰を語るにも、「現代社会学」「生理生態学」「死の生態学」さらには「時間軸」に加えた「人間心理学」…
そのどれもが必要で、複眼発想しながら総合判断すればツキノワグマをあぶり出すヒントはいくらでもある。
で、そこには自然を総合的に見つめて行動していく「センス」という直感力も必要になってくるんだけれど、ね。
センスさえあれば、研究者であれ保護を訴えている専門家だって、もっともっと新しい言葉で自然を語ることができるものなんだけれど。
なのに、相変わらずのドングリだとかハチミツのセオリーどおりの言葉しかない、じゃん。
写真だってこれほどカメラがすばらしく進歩してきているのだから、プロアマ問わず、刺激的で新しいものがどんどん世にでてきてもいいハズだと思う、よ。
発信しなければならない人がちゃんとしてないから、「獣害」といわれるサルやイノシシ、ニホンジカの増加にしても30年も遅れてしまい対策が手遅れとなっているんじゃあないのか、な?
ツキノワグマの今後がどうなるかって、社会学から追っていってもオイラにはすでに答えが見えているよ。
100年後の日本の山野がどうなっているのか、そのときツキノワグマがどのようなポジションにあるのか。
そのくらいの視野で、いま現在のツキノワグマを語らなければならないんだけど、ね。
マスコミの仕事も重大です、ぞ。』

記者「 ・・・・・・・・ 」

あはは、生意気ぐらいがちょうどいい。
このくらいはっきり言っても、社会は「怨嗟」としか捉えないからオイラはわが道を行くだけだけれど。
記者は、オイラの未発表の写真を借りたがっていたが、まだその時期ではないので丁寧でもないけれど言葉を濁した、のだった。
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写真上
山ガール、森ガールも増えてきて、ほんと心配してしまうくらいに山野に無防備で入る人が多くなってきた。
この女性も単独でこの森に入ってきたが、何が目的だったのだろう、か?
そこを歩くクマの親子だけれど、母親は「初産」らしく小さい。
初産の母グマの攻撃性は、いかに。

写真下
「森の手入れが行き届かないからクマを里に呼び寄せるのだ」
専門家のそんな進言もあって、行政は通学路や人家付近の木をどんどん切って明るくしたのだけれど。
そこを歩くクマにとっては「そんなの関係ねぇーや」、と闊歩中。
やっぱり、人間のやることは「気休め」、だけだな。

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森の動物日記

野生動物たちに餌づけをするなというけれど…

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(Photo:ハクチョウたちに餌を与える直接的餌づけ。人間が食べ残したパンや青米の寄付での「まかない」に集う。)

先月ボクは東北の旅に出ていました。
そこで有名な白鳥の越冬地に立ち寄りました。
そこでは野鳥ファンの方が、ハクチョウを守っていて、餌のパンも売っています。
ハクチョウが食べるパンのおこぼれに預かろうとたくさんのカモたちも群がっていました。

このような風景を見て「野生動物に餌付けをするのは良くない」という人々が、最近は増えてきました。
少し前まで、日本ではニホンザルやハクチョウ、ツルなどには人間が「餌」を与えて親しむことが普通の認識でした。
そうして集められた野鳥や動物たちの場所は観光スポットとして自治体も力を入れて誘客に余念がありませんでした。
こうして野生動物たちとふれあうことが自然との調和とみんなが思っていたものです。

(Photo:牧場の牧草を食いにきたエゾシカ。牛や馬が食べて美味しいのならシカにとっても美味しいハズ。)

ところが、やがて集まる動物たちも増えて、それが目に余るようになると、ある意味では嫌悪感をいだく人間も出てきました。
すると、「野生動物に餌づけをすることは野生を失うからしないほうがいい」との風潮が芽生え、近年では野生動物に「餌」を与えることが悪いことのように思われています。
それは、ボクに言わせれば間違った自然観なのではないか、と思います。


(Photo:餌づけで楽しんだら「鳥インフル」の発生で餌づけ禁止となったハクチョウ飛来地。人の勝手のよさを憂う…。)

「餌づけ」にも「直接的餌づけ」と「間接的餌づけ」があるからです。
ハクチョウなどに人間が意識的に餌をあたえることは、「直接的餌づけ」です。
しかし、人間が広大な農地を開発して作った田んぼや畑。そこにやってくる動物たちには「餌づけ」とはまず言いません。

(Photo:砂防工事の法面に植栽された植物を食べにきたニホンジカ。新種の植物を食べたら美味しかった…。)

人間が、自分たちの生活のために開発していることには気づきにくいものですが、これこそ「間接的餌づけ」なのです。
まさに、気づかないところで餌づけをしているといえましょう。
人間が直接手で野生動物に餌を与えるより、この「無意識間接的餌づけ」のほうが、圧倒的に膨大甚大広大だとボクは思いました。

(Photo:家畜飼料用モロコシ畑で残粒を拾うオオハクチョウたち。大型機械での収穫だから、ハクチョウたちが丁寧に拾って食べてくれている。)

ボクは最近、「シナントロープ」という言葉を知りました。
これは、ギリシャ語で、すでにローマ時代には誕生していたようです。
「シナントロープ」とは人間が活動する周辺で、喜び増えて共存していく生物たちのいることを言います。
すなわち、カラスやスズメ、ツバメ、ムクドリ、ヒバリ、野ネズミ…のように、人間が、自然を開発し破壊することで、そうした環境を好み、そこにしか生きられない生物のいることを物語っています。

自然を開発し破壊することが「自然撹乱」とすると、
人間が森林原野を、田んぼや畑などの農地にするのも自然撹乱。
人間が食べ生きるために漁業をしたり、家畜や魚を養殖したりするのも自然撹乱。
森林伐採をしてスキー場やゴルフ場を開発するのも自然撹乱。

そして、そうした自然撹乱を、必ず喜び、そこに生きる場所を求めてくる生物がいることも、自然界は必要なことだとプログラムしているのです。

なので、自然を語り目撃するには、小さく短い時間軸で結論を出すのではなく、もっと大きな時間軸でおおらかに見つめてみることが大切なのではないでしょうか。
地球上で人口がやがて100億人になろうとしている人類も、地球環境的に考えてみればある意味では地球がその行為をプログラムしているのではないか?
人類そのものを、地球は自然撹乱生物にしているのだと思えば、気持ちもラクになります。

(Photo:田んぼで落ち穂を拾うナベヅル。コンバイン収穫で落ち穂だらけで大喜び。)

(Photo:養魚場で魚を狙うアオサギ。アオサギにとっては近場にできた魚市場との認識。)

(Photo:アユの養殖池でアユを食うツキノワグマ。山中でアユが食えるなんてと大喜び。)

(Photo:稚魚放流されたサクラマスが回帰してきた川でマスを食べるヒグマ。秋になれば産卵に遡上してくるから秋の「さかな定食」が食い放題。)

(Photo:冬の田んぼで落ち穂を拾い食いするニホンザル。落ち穂はサルにとっても貴重な蛋白源。)

(Photo:麦畑で青汁を確保するニホンザル。冬の緑野菜がこんなに豊富にありがとう。)

(Photo:捨てられた缶コーヒーの残り香をたのしむニホンザル。彼らにとっては山の樹の実よりはるかに甘くて美味しいのかも。)

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森のライブカメラ